「3月のライオン」後編が本日開幕!神木隆之介明かす見どころは“歩く速度”

「3月のライオン」後編の初日舞台挨拶にて、左から前田吟、清原果耶、倉科カナ、神木隆之介、有村架純、加瀬亮、伊勢谷友介、大友啓史。 (c)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

羽海野チカ原作による実写映画「3月のライオン」後編の初日舞台挨拶が、本日4月22日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催された。

壇上にはキャスト主人公・桐山零役の神木隆之介、幸田香子役の有村架純、川本あかり役の倉科カナ、ひなた役の清原果耶、川本相米二役の前田吟、宗谷冬司役の加瀬亮、甘麻井戸誠二郎役の伊勢谷友介、大友啓史監督が登場。キャスト陣は、前後編通しての見どころや好きなシーンをそれぞれ語っていく。神木は「僕が着ているダッフルコートは何色かあって。僕をはじめ、みなさんの衣装の色がシーンの雰囲気によって変わっているんです」とコメント。さらに「前編と後編で、零が川本家に向かって歩く速度をちょっと変えてるんです。後編では心に余裕ができた感じを出したかった。そこも観てもらいたいです」と呼びかけた。

「3月のライオン」と同じく羽海野が原作を手がけた「ハチミツとクローバー」でも共演している伊勢谷と加瀬。伊勢谷は「前回は僕が天才の役だったんですけど、今回は天才を交換で」と苦笑いしながら、「宗谷率いる棋士たちの戦いがカッコよかった!」と賞賛する。一方の加瀬は「前編のオープニングが、映画の世界に入っていきやすくなっていて好きです」と答えながら、長回しだったという将棋シーンについて「手元だけカットして映すのかと思ってたら、ずっと撮ってるので……。予想以上に疲弊しました」と懐述した。

川本家の姉妹を演じた倉科と清原は揃って、食事シーンが思い出深いとコメント。祖父役の前田は「いやあ、もう忘れちゃったよ」と首をかしげつつ、食事シーンの撮影については「さすがに(覚えてる)ね! たくさん食べさせられたんだよ。自分はもう何年もやってるからどこまで食べればいいかわかるけど、一番下のモモちゃん(新津ちせ)は毎回全部食っちゃうんだよ! 心配になっちゃってね(笑)」と微笑ましいエピソードを話した。

川本家の面々と食事をともにした神木も、「本当においしかったっす! 零は華奢だけどすごくよく食べるイメージにしたくて、ずっと大口で食べてました」と裏話を披露。有村は「川本家のシーンでは零くんもひなちゃんもあの温かさに救われていたんだと思いました」と語った。

監督は、「最後に零くんが(対局シーンの)立石寺で宗谷と向き合ったときに、どういう顔をするかというのがこの映画の到着点。お客さんたちが、零くんの成長を見守ってきた家族のように祝福した気分になるといいなと思っていた」と映画に込めた思いを吐露。「前後編どちらも、皆さんの中に物語が残り、ここからまた続いていったらいいなと考えていました」と述べ、締めくくった。

ここで第20回上海国際映画祭に、「3月のライオン」が正式出品されるというサプライズ報告される一幕も。通常2部作の場合は連続上映のプログラムになるが、今回は同映画祭史上初めて2夜連続でプレミア上映されるという。神木は発表に驚きながら「史上初ですか……いいですね、史上初って響き! 幸せです!」と笑顔を見せ、イベントは幕を閉じた。

「3月のライオン」前編 / 後編は全国の劇場で公開中。

(c)2017 映画「3月のライオン」製作委員会